任国外旅行〜キリマンジャロ登山5日目(アタック編)〜

2015/07/06

JOCV 任国外旅行

t f B! P L
6月28日。登山5日目。夜中。

ついにピークに向けて、アタックを開始します。

最低限の荷物を持って、防寒具を着込めるだけ着こみます。レンタル品なので、かさばるかさばる。

24日の夕食後、仮眠を取って11:00頃に起きる。
山頂で会う約束をして、先に登り始めるメンバーを見送る。

12:00ごろ、ついにアタック開始。レンタルのダウンでモコモコ具合はんぱない。笑


Kiboが4700m程度なので、ここから約1000m登ることになります。
登り始めてすぐに呼吸が辛くなる。100mくらい登っただけで、頭も痛く、胃もムカムカして吐き気がしてきた。ただ歩くだけなのに、足を一歩前に出すことさえ辛い。

話す余裕なんてない。呼吸に集中。私のスピードが遅いのをみんなが心配してくれて、一緒に登っていたサブガイドのトムが荷物を持ってくれることに。ちょっと楽。ありがとうトム。

でも寒さにやられそうになる。一歩の歩幅も狭くなる。一緒に登るメンバーからマサイの布借りてちょっと暖かくなりつつ、水筒に入れてきたホットポカリを飲む。


更に100m登ったあたりで、気持ち悪さがピークに達して、嘔吐。吐いたら強制下山って聞いてたから泣きそうになりつつトムを見る。と、「ちょっと楽になっただろ。もう少しだよ。」と言ってくれる。まだ、前に進んでいいみたい。いいやつ、トム。

上を見上げると、星と山頂付近にヘッドライトの光。あんなに遠いのか、と挫折しそうになる。

もう歩きたくない。(TдT)
と、立ち止まるけど、「go!go!」とトムに引っ張られ、半ば強引に歩みを進める。止まると風が寒いのと、一度立ち止まるともう動けなくなるということで、歩き続けるほうが良いらしい。

睡魔に襲われつつ、目をつぶりながら一歩を踏み出す。他のパーティーに抜かされながらもポレポレ進む。
トムは「もうすぐ山頂だよ」っていうけど、どう見ても、山頂はかなり遠い。もうイヤだー、私には無理だ−と思う気持ちと、ここで諦めるわけないだろっていう気持ちがせめぎ合う。

6:00ごろ、やっと一つ目のピーク、Gilman's Pointに到着。
メンズ達は三脚を立てて、日の出の写真を撮る準備をしているけど、私は朝日を見る余裕も無い。

そう、私達のゴールはここでは無いのである。ここから更に200m登ったUHURUPeakが私達の目標地点。そこに行くまでは帰れない。ここで休憩してても寒いので、私だけ先に歩き始める。がしかし、途中でメンズ達に抜かされる。そしてステラポイントに到着。氷河も姿を現す。

そして、トムに聞かれる。
「だいたいここからUHURUPeakまで2時間。でも今の君だと3時間くらいかかると思うけど、それでも行くかい?」

え、それは諦めろってことですか?(´・ω・`)
そんなのヤダ。ここまで来たのに、帰れるわけないじゃないか。時間が許すのなら私も行きたいと駄々をこねて、歩きづつける。

先に歩いているメンズの姿はあっと言う間に見えなくなり、私とトムと二人で歩く。
時々トムが手を引いてくれる。肩も貸してくれる。

途中で、なんでこんな事してるんだろーなんて思い始めるけど、ここまで来たら引き下がれない。

もう、己との戦い。ただただ、気力との戦い。

UHURUPeakから引き返してきた人達に「Good job!Almost there!」と励まされながら進む。太陽の光で暖かくなってきたころ、ついにUHUPeakに到着!

みんな待っててくれた。先に歩いてたメンバーとも合流。お待たせ。ありがとう。みんなが待っててくれたから、ここまでこれたよ。多分一人だったら挫折してた気がする。トムとも握手を交わす。

みんなで記念撮影。ついたよ、アフリカ最高峰。ただただ感動だよ。自然ってすごい。

そして、数分したら下山開始。下山も結構つらい。富士山の須走のような道を走り下ります。膝ガクフル。緑の屋根のところがテント場。

そして、11:30頃KiboHutに下山完了。仮眠をとる。
いやー、長かった。おつかれ、自分。おつかれ、みんな。

<コースタイム>
6月27日
23:45 4720m KiboHutスタート。
6月28日
06:00 5685m Gilman's Point 到着
08:30 5895m UHURU Peak 到着
11:30 4720m KiboHut到着

後は、下山。下山完了までが登山です。

つづく。

自己紹介

marusunrise
Web系のフリーランス。好きなときに好きなことをできる暮らしをめざしています。今はこども2人の子育てに紛争中。

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